美味しいコーヒーの淹れ方
せっかくの萩原珈琲の良い豆でも淹れ方がマズければ、その持ち味が引き出せません。
コーヒーの旨味を最大に引き出す淹れ方が出来るようになると、ご自宅でも美味しいコーヒーが楽しめます。
「淹れ方」についてはもちろん慣れが必要ですが、誰でも身につけることが出来ます。
ここから先、その全てを公開しましょう。
コーヒー1杯に使う豆の量は18gです。
18gの豆を淹れる直前にコーヒーミルで挽くのが理想です。
沸騰したお湯をケトルに取ります。
ケトルからコーヒーカップにお湯を注ぎ、カップを温めます。
コーヒーを注ぐ時には、96度~97度くらいの温度のお湯が理想なので、ケトルにお湯を取りカップを温めている間に、ケトルに熱を奪われてケトルのお湯がわずか冷めるくらいで丁度良い温度になります。
一投目!
一投目は、豆全体にお湯が行き渡るようにして湿らします。
豆だけを湿らすのが理想ですが、お湯が少なすぎるよりは、多少多くなっても問題ないです。
すぐに、じんわりと豆が膨らみます。
蒸らす!
ここで一旦ストップ!
この状態で30秒ほど蒸らします。
一投目で蒸らすことで、豆に汗をかかせているのです。
この豆から出る汗が、旨味、苦味、という味の成分になります。ここが一番重要です!
30秒後・・・抽出開始!
蒸らされて旨味がにじみ出てきた豆に、約10秒の間にお湯を注ぎます。
注ぐ場所は中心から500円玉の大きさ程度の範囲で、ゆっくり同じお湯の太さで円を描くように10回転させるように注ぎます。
お湯を注がれたコーヒー豆はロトいっぱいに膨らみます。(新鮮な豆なら・・・ですが。)
この時、美味しいコーヒーは、コーヒーが落ちてくる時にオレンジ色の「ゴールデン・ドロップ」と言われるコーヒーのタマがキラキラ光ります。これがとても美しいんですよ。
カップから外す!
お湯を注ぎ終わったら、抽出されるのを最後まで待ってはいけません!
必ずロトの中にまだお湯が残っている状態で、コーヒーカップから外すことです。
ロトのお湯を全てコーヒーにしてカップに入れてしまうと、エグ味が出てしまいます。
最初に蒸らした時に出た味の成分だけを、お湯を注ぐことでカップに落とすような感覚です。
これで美味しいコーヒーの完成です!
美味しいコーヒー1杯を淹れるのに必要な時間は約1分。これ以上でも、これ以下でもありません。淹れ終わったコーヒー豆はこんな状態に真ん中がキレイにへこんでいるのが理想です。
芦屋の珈琲花に来たら、カウンターの真ん中の席に座り、ぜひゆきちゃんがコーヒーを淹れるところをかぶりつきで見てください。
美味しいコーヒーには、何のタネも仕掛けもありません。コーヒーの旨味を引き出す理に適った淹れ方をすれば良いだけです。それが淹れ方における「基準」です。
品質の高い豆とこの淹れ方が出来れば、誰でもご自宅で美味しいコーヒーを飲むことが出来ます。ぜひあなたもチャレンジしてみて下さいね!
P.S
ゆきちゃんはコーヒーの出がらし写真が大好きです。お店のPR写真やFacebookページなんかに使いたがります。それは出がらしを見ただけで、そのコーヒーが美味しいかどうかが分かるからなんです。出がらしを見て美味しさを感じるなんて、すごいね。
大きなロトでアイスコーヒーを10杯分淹れても、こんなに上手!